島守の塔

編集長BLOG

昨日は「島守の塔」という映画を見てきました。

島田叡さんという、戦時中に最後の沖縄県知事として1人でも多くの県民の命を救うために尽力された方のお話なんですが、この島田さん、なんと神戸のご出身で兵庫高校(旧制神戸二中)の卒業生。

さらには中・高・大と野球に熱中され、東大(旧・東京帝国大学)時代はスター選手だったとか。

久保田学園のボスのインタビュー記事を書いていたときに、参考のためにボスの母校である兵庫高校の情報を見ていると、主なOBの項目で初めて島田さんのことを知りました。

兵庫高校は、私の学生時代は地域のトップ校であり、同級生に先輩後輩、その親御さん。
そして今まで人生で散々お世話になってる久保田学園の先生方なども多く輩出されているので、私にとっても遠くて近い存在であり、その上、私も大好きな野球をされていらっしゃった。
さらに言うと、私は短期間ですが沖縄に住んでいたことがあるので、この島田さんに勝手に並々ならぬ親近感と敬拝の意を沸き上がらせていたら、映画化されると知り、公開されるのを心待ちにしていました。
しかも監督は「地雷を踏んだらサヨウナラ」の五十嵐匠さんとのこと。

そして昨日、ついに映画館で観賞。
まず驚いたのは、沖縄パートも神戸パートも、方言指導がかなり徹底されていたこと。スタッフの方々のこだわりを感じました。
栃木パートもあるのですが、栃木弁は全くわかりませんが、おそらく忠実に描かれているんだと思います。

神奈川出身の萩原聖人さんが完璧な神戸弁を話されていて感動しました。
そして立ち居振る舞いまで全てが「そうそう!久保田学園の先生ってこんな感じ!」と思うような、温かくて賢くてユーモアあふれる、兵庫高校出身者の良いところがしっかりと描かれていて、「島田さんは決して美化されてるんじゃなくて、ホントにこんな人だったんだろうな~」と、スッとイメージできました。

現在上映中の映画なので、あまりネタバレはできませんが、萩原聖人さん演じる島田さんが、戦時下にも関わらず沖縄の人々と共に歌い踊るのを、知事付きの女性(秘書的な)役の吉岡里帆さんに窘められるシーンで、島田さんがユーモアたっぷりに「人間、アホになれたら一人前や!」と言ったセリフが印象的でした。

極限の状況におかれても、最後まで、楽しむ心、他人を思いやる気持ちをを忘れない。
「豊かな感情」を持つ人間として生まれた以上、私も心に留めておきたいと思いました。

ただ、私みたいに元々アホウな人間は、これを逆手に受け止めて、自分がアホウであることの免罪符にしてしまう恐れがあるので、そこも併せて気をつけなければなりませんが笑。

良質な映画を観られて、本当に素晴らしい130分でした。

編集長

編集長

神戸を愛し神戸に愛され続けて38年😆👍(つまり38歳)人と喋ることと文章書くことが好き過ぎて、うっかり編集長になってしまったタイプです。神戸及び兵庫県の『人』をクローズアップしたインタビュー記事をメインに、神戸っ子たちのコラムも充実♫ 地元の人にも神戸以外の人にも、軽〜く友達感覚で読んでもらえたらうれしいです😊💓

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