どうやら私は花隈という土地に縁があるらしい。
前回、高校時代にバイトしていた花隈の焼肉屋「満月」のことを書かせてもらった舌の根も乾かぬうちに、今回もまた花隈のお話。
ここら辺は昔から美味しい食べ物屋さんが多い場所だったけど、近年、花隈のランドマークといえば渋いビルに多数の飲食店を内包するナカハラマンションだろう。
今回はナカハラマンションのオーナーである中原SOさんが、お隣に新しくできたシェアキッチン・モダン堂で開催するイベントに行ってきたお話。
モダン堂 Instagram
イベントの詳細はこちら。
神戸花隈 ナカハラマンションと中原ストア(無人販売所) Instagram
SOさんが紡ぐ言葉は、不思議な世界観なのにわかりやすくて、読んでいるだけで自分の中に潜む子供心の部分が騒ぎだすような感覚にさせられる。
心待ちにしていた「中原ピラフ（という名のビリヤニ）」当日、自転車で花隈へ向かうと、うわさ通りナカハラマンションの隣に新しいお店ができていて、SOさんは窓からモダン寺が荘厳に顔をのぞかせる厨房でピラフ（ビリヤニ）作りに励んでおられた。
最新の花隈事情に疎い私は、てっきりここもSOさんの所有なのかと思っていたけれど、オーナーは女性の方だそう。
その後、1人の女性がモダン堂に入ってきた。
笑顔が素敵な人だなぁと思っていたら、その人がここのオーナーさんだった。
一級建築士でもある女性が、ここモダン堂のオーナー。
元々ご実家があった場所を建て替えてシェアキッチンを始められたそうで、設計もご自身で手掛けられたとのこと。
月30時間を4万円弱で借りられるそうで、飲食店営業許可、菓子製造業許可、惣菜製造業許可取得済み。
以前はお祖母様がここで同じ店名の駄菓子屋さんを営んでらしたと伺い、それを聞いた瞬間、ふぁっと記憶がフラッシュバックした。
ありましたねぇ、モダン堂！
満月でバイトに励んでいた高校生の頃、いつも前を通っていました。
モダン堂のお孫さん（現オーナーさん）と、ナカハラマンションのオーナーさんと、元満月バイトの私。
花隈に縁ある3人が縁あってこうして一堂に会していることに、なんだかじんわりと喜びを感じながら「中原ピラフ（という名のビリヤニ）」は幕を開けた。
ビリヤニって確かインドのピラフみたいなやつ、という程度の知識で挑んだのだけど、SOさんのビリヤニはとても美味しくて、きっとビリヤニ界の中でもレベルが高いような気がする（初ビリヤニにつき、多分）。
それはこの銀食器一式を自ら所有されているところからも推察できる。
ビリヤニと一緒に食べるカレーとラーエターとやらもすごく美味しかった。
そして特筆すべきは支払い方法。
①料金を支払う（全額「外国にルーツを持つ子供の学習支援」に寄付されます）
②三つ良いことを誰かにする（#一膳三善でSNSで報告を投稿すること）投稿しないと追いかけられる）アカウントと電話番号が必要で、投稿しないと追いかけられます。
③短歌ペイで支払う。いい感じの短歌を提出します。いろいろな形で使われます。
SOさんって、どうしてこんなにユニークなことを思いつくのだろう。
和製ペイフォワードなんて、ちょっと簡単には閃かないし、チャリティーにもなっているなんてあまりにも素晴らしい。
思わず短歌ペイに名乗りを上げるも、複数払いも可ということで#一膳三善にもチャレンジすることに。
お金以外で支払いをするという体験にドキドキしながら、短歌は思いのほかすぐに詠めてホッとした。
#一膳三善は、実はこれを書いている段階ではまだ二善しか達成できておらずSNSにはあげれていないのが現状だ。
投稿しないと追いかけられるそうなので、1日も早く三善を達成したい。
「中原ピラフ（という名のビリヤニ）」は盛況で、皆さんと神戸の今昔話にひと足早く花を咲かせながらの楽しいひととき。
今も昔も花隈は私にとって素敵な出会いをもたらしてくれる場所だなぁとしみじみ感じた。
私は子供を預けて来ていて早めに失礼したため、1番謎だった具チーパー麺の全容を解明できなかったことが悔やまれた春先の宵の口だった。
またお隣り同士で「素敵不思議イベント」開催してくださいね。楽しみにしてます！
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