Ini.kobe~羨ましいほどの二人の絆~

インタビュー

Seiちゃんとちーちゃんは、片や神戸でゲストハウス経営、片や東京で現場監督の仕事をしながらも、頻繁に連絡を取っていた。
お互いが休みの日には、1日中通話状態で過ごすこともあったほどだった。

2021年に入り、Ini.kobeを1人でやってきたSeiちゃんは「仲間になってくれる人が欲しいな」と思うようになっていた。
そして「ちーちゃんがそうなってくれたら1番うれしいな」と思っていたので、ちーちゃんに声を掛けてみたら、本当に来てくれることになった。

ちーちゃんとしては現場監督の仕事も好きだったが、ゆくゆくは海外で働けるはずだったのが、この騒動で先が見えなくなっていたこともあり「Seiちゃんと神戸でゲストハウス&カフェバーをするのも楽しそうだな」と思ったという。

そして2021年9月1日から、ちーちゃんはIni.kobeで働き始めた。
直前の8月26日まで東京で現場仕事をしていたので、神戸での家探しが大変だったが結局はSeiちゃんのご両親が営むシェアアパートに住むことになった。

Seiちゃんはこの時のことを「来てほしいって言ったら本当に来てくれたんです。その決断力、行動力が素晴らしいしすごく嬉しかったです。」と振り返る。

ちーちゃんは「高校時代から友達と仕事してみたいなとは思ってたんです。Seiちゃんとならそれができると思ったので。」
そう語る真っ直ぐな目に、迷いは全く感じられなかった。

Ini.kobe ちーちゃん

さすがにこの時は、ちーちゃんのご両親が大分から神戸にやってきて、4人で話し合いもして、まるでお見合いのようだったという。

それから、Seiちゃんとちーちゃんは、1度は解体した2段ベッドを組み立て直した。

Ini.kobe 2段ベッド組み立て

昼時は1階のバー部分を間貸しするようになり、日替わりでカレー屋さんやコーヒー屋さん、カフェなどが入るようになった。
ヨガの先生も、もう1年継続してスタジオとして借りてくれることが決まった。

8ヶ月ほど中止していた宿泊の受付も再開し、大学生の春休みが始まった今年の2月後半からは、再び予約も増えてきた。

2年間1人でがんばってきたSeiちゃんだったが「2人になったことで何でも一緒に分かち合えるようになったのが本当に嬉しいです。」とニコニコ笑顔。

それにしても、セブ島でたった3日間のルームメイトが、人生のソウルメイトになるとは、本当にこの世は摩訶不思議アドベンチャーだ。
だが、そこがいい。たまらなく、いい。

「絶対に前世でも会っとるよねぇ」

「うん、ほんで来世では姉妹やろうねぇ」

こんな微笑ましい会話をほのぼのと交わす2人の間の絶対的な信頼関係には羨望さえ感じる。

Seiちゃんにとってのちーちゃん

Seiちゃんにとって、ちーちゃんはどんな存在かと改めて聞いてみると
「寄り添ってくれる人です。ちーちゃんは人を否定せず、いつも肯定してくれる。無力感に苛まれた時でも、必ず腕を支えてくれる。
少し大袈裟な言い方をすると、世界中の人が敵になっても、ちーちゃんは味方でいてくれると信じられる、そんな人です。」
途中からは涙声になっていたSeiちゃん。
きっとこの数年の様々な出来事が脳裏をよぎっていたのだと思う。
Seiちゃんのこの言葉は、本当に大変な状況の中、幾度も1人涙した夜を乗り越え、それでも何度も立ち上がって前を向き続けてきた人のそれだった。
それを聞いていたちーちゃんの目にもみるみる涙が溜まった。

Ini に込められた想い

Ini.kobeのコンセプトは”旅のような日常を 日常のような旅を”

「旅する人って地元感を求めてると思うんです。Ini.kobeは1階のバーのお客さんは殆ど神戸の人なので、地元の人達と飲めるバーに泊まりに来てほしいなと思っています。」

ゲストハウスとしては部屋が計3つあり、相部屋も個室も両方ある。
さらにこんな都会の中にありながら屋上スカイテラスではBBQもできて、冬はコタツまで設置されている。
BBQは時間貸しなので、人数が多いとその分割安になり、神戸の人でも誕生日会に同窓会、子連れでママ友の集まり等、あらゆる用途で使える場所だ。今ならまだ穴場なので本当にオススメだ。
ぜひ詳細はIni.kobeのHPでチェックしてください。

3つの部屋には、全てハワイ語の名前がついている。
Ini というのもハワイ語で「希望」という意味で、ハワイ語はいくつかの単語を組み合わせて形成される言語だが、ini という言葉を足すとポジティブな意味合いになるというのも由来だという。

まるでSeiちゃんそのもののような素敵な名前のゲストハウス&カフェバーに、神戸の方も観光の方もゼヒ1度、この2人に会いに行くつもりで行ってみてほしい。
「Ini.kobeに泊まるために神戸に行こうと思ってもらうことを目標にしてます!」
というSeiちゃん&ちーちゃんが、大歓迎してくれるので。

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Ini.kobe~旅のような日常を 日常のような旅を~

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編集長

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神戸を愛し神戸に愛され続けて38年😆👍(つまり38歳)人と喋ることと文章書くことが好き過ぎて、うっかり編集長になってしまったタイプです。神戸及び兵庫県の『人』をクローズアップしたインタビュー記事をメインに、神戸っ子たちのコラムも充実♫ 地元の人にも神戸以外の人にも、軽〜く友達感覚で読んでもらえたらうれしいです😊💓

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