ぐうたら狂 松本亮の【退屈と刺激】 第10回 「梅雨」

もう十回。まだ十回。
春に始めたこのコラム、気付けばもう夏の入り口。梅雨。

雨は嫌い。
部屋の中におっても雨の音が聞こえるだけで憂鬱になる。
漫画のページも着替えたばっかりのTシャツも自分の身体も全てが重たくなる。
外に出て濡れるんも嫌やし傘をさすのも面倒くさい。
みんな雨の日の憂鬱とどう戦ってるんやろ。
雨の日の過ごしかたの正解を俺は知らない。

梅雨は一番嫌いな季節やけど夏は一番好きな季節。
何も考えず無責任に遊び尽くしたい。夜型の生活を抜け出して早起きするで。
海とか川とかプールに行きたい。
田舎街の夏祭りもいい。篠山のデカンショ祭り。
ギラギラの太陽の下で肉を焼いて食べたい。大人やから野菜も食べるで。ビールも飲もう。
ほら！もう楽しくなってきた。

夏が待ち遠しい。

次回コラム
「牛丼」

前回コラム
「焼鳥かしお」