編集長コラム 第28回 「神戸三大神社の取材をしようと思った経緯の話」

編集長

生田神社、湊川神社(楠公さん)、長田神社。

神戸周辺の人でこの神戸三大神社のどこにも行ったことが無いという人は、特別な理由が無い限り、ほぼいないだろう。

18歳まで兵庫区で生まれ育ち、その後、足掛け15年ほど長田区で暮らし、現在は中央区に住んでいる生粋の神戸っ子な私も、例に漏れずこの3つの神社とはご縁が深い。

生まれた時から我が家のお宮参りや七五三は全て生田神社で執り行われ、家族や友人と行く初詣は楠公さん。長田区で暮らしている間は、大晦日の夜から三日三晩に渡って道路を通行止めにしてまで盛大な屋台が出る長田神社に初詣に行くのが毎年の楽しみだった。

元々、神社仏閣巡りが好きな私は全国各地にお詣りに行くけれど、やっぱり地元の神戸三大神社への思い入れは特別なものがある。

最近ではスランプに陥る度に、この3社のどこかに足を運んでいる。
特にインタビューは毎回スランプなので、かなりの頻度で訪れざるを得ない。

秋は七五三シーズンで、どの神社も平日でも参拝者で賑わっており、ベンチに座って宮司さんのご祈祷をボーっと聞いているだけで、とても穏やかな気持ちになれる。

多くの人が、一族+カメラマンという集団で、子供たちの健やかな成長を願ってこうして神社に来ているんだなぁと考えるだけで、涙もろい私はじんわり涙が滲んでしまう。

でもご祈祷中に宮司さんが住所を読み上げるときの発音だけは毎回少し面白くて、つい笑ってしまいそうになる。

生田神社と長田神社は1800年以上、楠公さんは150年という長い間、神戸の人々と共に在ってくれたことへの有り難さが身に沁みて、ついにはこの3つの神社の神職さんにインタビューしてみたいと思い至った。

まずは3つの神社の本殿で「僭越ながらこのように考えております。もしお許し頂けるならばゼヒやらせてください」と神様にご挨拶をしてから、神職さんにアタックしてみた。

でも初めから念頭に置いていたのは「神職さんは神様ではなく、あくまでも人間である」ということ。もし断られてもそこに神のご意向は関与していない、と自分に言い聞かせながら、趣旨の説明をさせてもらった。

すると、よもやよもや、どちらの神社様も快くお引き受けくださり、こんな弱小マガジンのために神職さんのお話を聞かせてもらえることになってしまった。これはきっと神のご意向に違いない。

「荷が重い・・・」
正直、この一言に尽きますが、自分の望みが叶ったのだから、一球入魂でお話を聞きに行き、そして書かせて頂きました。

神戸三大神社と、神戸の人々がどのように関わって歴史を紡いできたのかを、私のテイストで紐解かせてもらいたいと思います。

ちなみに私は代々浄土真宗本願寺派の門徒だけどクリスマスも大好きな典型的な日本人であり、今まで神道や日本神話のことは軽くしか知らず「なんとなく神社に行くと気持ちがスッキリして気分転換になるから好き」程度だったので、今回、神職さんに色んなお話を聞かせて頂けたことは、とても興味深く、良い勉強になりました。

そして神戸三大神社の神職さんたちは、皆さん大らかで親切でユーモアたっぷりで、ますますどの神社も大好きになりました。

この3つの神社の御祭神は全て系統が違うのですが、それがまた良いなと思います。

色んな神様が見守ってくれてる神戸の街。

三大神社の神職さんたちは、神戸の人々の良さをそのまま体現しているように感じました。

今月は長田神社と楠公さんのインタビューを、来月は生田神社のインタビューを掲載します。
どうぞよろしくお願いいたします。

次回コラム
「『その街のこども』だった私たち」

前回コラム
「知らんけどが流行語大賞にノミネート!?」

編集長

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神戸を愛し神戸に愛され続けて38年😆👍(つまり38歳)人と喋ることと文章書くことが好き過ぎて、うっかり編集長になってしまったタイプです。神戸及び兵庫県の『人』をクローズアップしたインタビュー記事をメインに、神戸っ子たちのコラムも充実♫ 地元の人にも神戸以外の人にも、軽〜く友達感覚で読んでもらえたらうれしいです😊💓

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