【過大解釈】第10回「町中華」

過大解釈

どうも鬼絞り三連単です

このあいだ車で地方を走ってた時、ちょうど昼時やったさかいランチできるところ探してたら驚愕の店あってん
『唐揚げ&餃子&炒飯専門店』
いや、それもう中華専門店やで
きっと店主はストイックな性格やから上記3品以外自信なかったんやろな
ちょっと餡かけ作るん苦手やねんなぁ
とか
上海焼きそばて俺上海行ったことないしなぁ
とか
四川の読み方イマイチわかってないねんなぁ
とか
ほら、ストイックやから
ほな店出すん止めとけや笑

エニウェイ
過大に解釈してみよう
今回は

[町中華]

冒頭に引っ張られてるねんけど、そう、最近昼食は町中華が多いねん
やっすい玄関潜ると、真っ赤なテーブルとその上には、阪神大震災前から使ってんちゃうかって位年季入った塩コショウとカッピカピのカラシ
奥の座敷はダニで全て作られた様な畳
もうこの時点で海物語で言うところの
魚群リーチ
愛想の良い奥さんがホールで、くわえタバコで無愛想なおっさんが中華鍋振ってたら確定演出やと思ってええ

お冷と一緒にオーダーを取りに来てくれたら
餃子と天津飯を注文
で、早速絶妙なタイミングで出てくるのが
味噌ダレ
この演出、これから出てくる餃子を想像させてくれて勝手に期待値を上げれる最高なひとときやと思うねん
エニウェイ
先ずはラー油を(小さいスプーンで1周半)落として、壁にぎっしり並んでる、漫画棚の中から何度も読んだ事のあるゴリラーマンを手に着席して何度目かの2話目を読み終わろうかとしてる頃合いにカリッと揚げ焼きのような餃子、6個登場
しかも肉汁で皮の色濃いくなってるのが好きやねん
味噌ダレしか知らずに育った神戸っ子やさかいやっぱ味噌ダレやろ!とか心の中でシャウトしてから、餃子が味噌ダレへダイブ
ちょんちょん、と付けるよりはしっかりコーティングしたいタイプやから念入りに
一気に口に頬張ると、シャキシャキのキャベツの食感と甘み、そして午後からの仕事を躊躇させるガツンと脳天を突き抜けるニンニクの背徳感
仕事中やしお冷で我慢を強いらせる公務員気質天使俺と、グラスビール位やったら汗で全部抜けるやろ的なグラッグラなコンプライアンスで攻めてくる南国発想な悪魔俺
毎回僅差で天使俺が勝つんやけど、この感情あと5個分あるやんけ!と鳥肌を立てていたら、真打ち天津飯with薄っすい中華スープの登場
→天津飯のキモは決して半熟ではないけどフワッフワの玉子
たまにカッチカチのを出す店あるけど、カッチカチが許されるのは御影公会堂のオムライスだけやと思う
そして餡
関東では醤油やケチャップに酢を足した甘酢餡が主流らしいねん
食べたこと無いのを悪くは言えんねんけど、きっと関西のあっさりした餡が1番やと思うねん
あ〜ほらきたきた、ほんのり出汁香る餡かけとか最高やん
ほんで天津飯盛られてる皿はデカければデカい程ええと思う
何故なら餡+玉子+白米を餡多めでいきたいから
だから王将の皿は物足らんねんなぁ笑←

→から←までを、レンゲではなく銀のスプーンで山を崩し1口目を頬張り咀嚼してる間に考えてるねん
2口目以降はひたすら無心に掻っ込んで、掻っ込んで、掻っ込んで
最後は薄っすい中華スープが全てを流してくれるからね
エニウェイ
ごちそうさま
とぶっきらぼうに唱えてお会計して、大して何も詰まってないのに爪楊枝を咥えて
あー食べ過ぎたな…
と頭をよぎったら悪魔俺が登場し、午後からの予定は全てキャンセルしお昼寝タイムに突入する平日の日常なのである

現場からは以上です!

前回コラム
「ゆるキャラ」

編集長

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神戸を愛し神戸に愛され続けて38年😆👍(つまり38歳)人と喋ることと文章書くことが好き過ぎて、うっかり編集長になってしまったタイプです。神戸及び兵庫県の『人』をクローズアップしたインタビュー記事をメインに、神戸っ子たちのコラムも充実♫ 地元の人にも神戸以外の人にも、軽〜く友達感覚で読んでもらえたらうれしいです😊💓

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