中学受験失敗して勉強の貯金があったから、中1の時は地域の1番偏差値高い高校に行けると言われていたけど、努力せんでもそれなりな点数を取れていたからダラダラと塾行きながら気付けば中3で入試を意識した時、行ける高校の幅がクソほど狭くなっててん
工業高校しか行かれへんで、的な
上島竜兵の後輩なるで、的な
中学受験したっていう変なプライドがあったわい、何とかならんもんかと焦りながらも努力せんかったら、女子高が共学なるっていう大チャンスがやってきて、男子は特進コースのみという何ともプライドを擽ってくれるフレーズ
しかも、一期生は数が必要なので比較的簡単に入れそう、と
…ここしかないやんか 笑
そして、女だらけ、女まみれの共学に思春期ど真ん中のわい、胸と想像を膨らませて晴れて入学するのである
入学式当日、シャネルのドピンクセットアップおかんを引き連れて校門を潜り、会場である体育館に到着すると、何となく進学したわい、忘れていたことを思い出す
ここ特進コースやん…
特進コースに相応しい人たちが集まってるんやん
そう、ちょっとわいとはジャンルが違ってた
うーわ、どないしよ、これつるめる奴おらんやん、て絶望を顔面で表現してる時、会場内で同じ顔をしてた奴を発見して、どうやらクラスも同じ事がわかったので速攻で仲良くなったのがK君
そこからはK君を中心に似たような奴がわらわらと集ってきてそれなりなコミュニティが出来上がった
GW前には親睦を深める4泊位の野外活動みたいなのがあったんやけど、イキり盛っていたわい達は、相談した結果イキり定番アイテムであるタバコを持って行く事を決めるのである
野外活動当日、目的地へ到着したわし達
オリエンテーションを一通り消化し各々がコテージへ移動して夕食までひと息つけるタイミングで早速タバコが見つかるのである
幸いにもわしはバレなかったんやけど、見つかった奴が簡単に口を割ったせいで、わし達はひとりひとり隔離されて取り調べが行われたのだ
わしは早めに証拠隠滅を謀っていたので、決定打は無かったのに周りの証言から停学処分となるのである
ツレに簡単に口を割られたショックと、唯一口を割らなかったK君はここでは書けない程の悪事を働き退学処分となっており、孤立してしまったわい
授業を抜けては中庭でボーっとする事が増えたんやけど、ちょくちょくそこに、一言二言世間話をして、またねー!ってな具合で去っていく見知らぬおばちゃんと友達になってん
ずーっと食堂のおばちゃんやとばかり思ってたけど、ある日全校生徒が体育館に集まった時、その見知らぬおばちゃんが全校生徒の前でスピーチしだして…
そう、まさかの理事長だったのである
反町隆史もグレートだぜって言いたくなる展開に驚くと同時に、次会った時めっちゃ気まずいやんけと思ってた
そしたら、数日後久しぶりに中庭に現れた理事長a.k.a見知らぬおばちゃんからの突拍子もないお誘いが…
続く
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