【高校野球コラム】第1回 「あの子らと私」

高校野球

高校野球が大好きなので野球の話も書いていこうと思い、本当は第1回目のテーマは『高校野球におけるテイクバックの小さい投手の魅力』にする予定でした。

それを書くに当たって私の投手部門ブレーンに相談したところ「テイクバックについては奥が深過ぎて(お前には)難しすぎるから、いきなり初回のテーマにするのはやめとけ。」と冷静なご判断を頂いたので

最初は自己紹介がてら私と野球の歴史を振り返りたいと思います。

我ながらこの話誰が興味あんねんと思いつつも書きますね。笑

中3の時がちょうど松坂世代のくっそおもろい年で、高校野球に夢中になった私。

高校生になったら野球部のマネージャーになりたいと憧れていたのですが、今振り返るとナゼか男子校野球部のマスコットキャラ的存在だった高校時代。笑

あれは高1の夏、そのチームは当時県内でかなりイイ線いってました!

でも甲子園には出てないので、世間的には知る人ぞ知るという感じだったかもしれませんが、兵庫県大会をくまなく観察してた私だからこそ発見できたチームだと胸を張れます。
球史に残る超ファインプレーです!笑

その後すぐさま積極果敢にそのチームの同い年の子たちの懐にホームスチールを決め、初めてできた野球部の友達が彼らでした。

でも幸か不幸か当時の私は見た目も中身もめっちゃおぼこかった(おぼこい=関西弁で幼いとか垢抜けないの意味)ので

驚くほど女の子扱いはされずに「ブス、ブス!」とイジられまくりでしたが(絶対不幸w)

なんでか知らんけどあの子らは知り合ってからずっと、平日の練習後はマクドでしょーもない話してからプリクラ撮りに行ったり(時代感よ)、オフの日は1日中カラオケ行ったりと、しょっちゅう私も一緒に連れて遊んでくれて

高2の時も高3の時も夏の県大会で負けた日の打ち上げにまで呼んでくれました。

私からするとどんなに手厳しくイジられてもおもろいあの子らと一緒にいる楽しさの方が勝ってたので

まともな感覚を持ってる女の子なら泣くか怒るかして帰るぐらいの扱いにも決してめげず

むしろそのイジりにどうおもろく返して場を盛り上げるかだけを考えながら、いつも後をついていってました。

だから今思えばあの子らからしたらノリ良いし座持ちする手のかからない子だったのでしょう。笑

私にとってあの子らは、同い年やけど野球が上手な憧れのお兄ちゃんたち!って感覚でした。

お兄ちゃんたちに一緒に遊んでほしいあまりに、どんな扱いされても喜んでついていく弟(女扱いされてなさすぎて妹ですらないw)気分でした。

実際あの子らは皆して背が高かったので、彼らに囲まれていると私はまるでカツアゲされてる小学生のようでした。笑

でもさすがに私だって愛の無いイジリならすぐ手を切るけど、あの子らはめっちゃ情が深くて根は優しいのがちゃんと伝わってたから、ほぼ3年間を共に過ごしてあげました。
(突然の上から目線!絶対シバかれるw)

なんせあんなにおぼこかったのに、ひたすら純粋に自分らを慕ってくるその気持ちだけを見て、ずっと仲良くしてくれたような子らやもん!

そして皆、野球に対してはいつも真剣でした。

本気で甲子園目指してがんばっていたし、またそれが決して夢ではないチームだったので、私もいつも全力で応援していました。

「絶対甲子園つれてったるからな!」と超絶青春なセリフを言ってもらえたことも、いまだに心の宝物です。

あの子らがこれを読んだら「恥ずかしいからいらんこと書くなw」と言うと思いますが、それを本気で思って頑張ってる人が言う「絶対甲子園つれてったる!」は、これまた本気で応援してる言われた側の心をとてつもなく震わせます。

それに高校野球好きな人って高校球児の一生懸命な姿に胸を打たれてるわけやし、この言葉を本気で言えてこそ本物の高校球児だと思う次第です。

彼女でもマネージャーでも無いのにこの言葉をちゃんと高校時代に言ってもらえた経験は、私が今でも高校野球を大好きでいられる原動力の1つだと思います。

最後の夏に惜しくも負けたときはスタンドで号泣しすぎて、後であの子らに「絶対泣かんとこ思てたのにお前があんなに泣くから俺らもつられて泣いてもたやんけ!」とめっちゃ責められました。笑

でもそのあとで皆が口々に「ずっと応援してくれてありがとうな!」と、それまで見たこと無いほどの優しい笑顔で言ってくれて、またわんわん泣いてしまいました。

あーなーたはーわーたーしのーせーいーしゅんーそのもの〜♫って思わずユーミン口ずさんじゃうほどの絵に描いたような青春!笑

その年の秋に私は弟との死別を経験するのですが、めちゃくちゃ辛くても人前ではいつも明るく振る舞うことができたのは、あの子らから忍耐、努力、根性の野球部精神を吸収していたおかげだとマジで思います。

卒業後はそれぞれ別の大学で野球を続けていましたが、なんやかんや集まったり、それぞれがちょこちょこ遊んでくれたりし続けました。

就職してからは皆忙しくなって会う機会は減っていったけど、それでもずーっと繋がり続けてきた子が2人いて、その2人は現在も神戸近郊に住んでるし今もめっちゃ仲良しです。

いまだにブスいじりされますが、もう挨拶代わりみたいなものになってますw

今でも毎年そのチームの試合を見に行ってます。

仲良い2人の内の1人が母校のコーチをしているので、高校時代と同じように全力で応援できてうれしいです。

もう1人は冒頭に登場した私のブレーンで、
私の周りの野球人には珍しく野球のことを的確に言語化して説明できる古田タイプなことに最近気付いたので(遅っw)、これからも野球の話を書く時には頼りにしてあげたいと思います。
(ちょいちょい滲み出る上から目線)

今でも会えば高校時代の思い出話に花を咲かせて盛り上がれるあのチームの一員でいられることが幸せでたまりません。

「お前はほんまに高校の同級生って感じするわ。」と言われるけど、いやいやあんたらんとこ男子校やからなw

かといって調子に乗ってOB風を吹かせすぎると「野球できへんくせに調子乗んなよ!」とすぐ叱られます。笑

でも高校野球は良いもんだと身をもって経験させてもらえたことは間違いなく私の財産だと思ってるので

これからも母校の男子校を応援し続けるし、あの子らの人生も一生応援したいと思っています。

あかーん、当時のこと思い出しながら書いてたら涙がどんどんあふれてきて(良い意味でですw)もう画面が見えなくなってきたので、今回はこの辺にしときます!

高校編だけで長々と暑苦しく語ってしまったので、大学編は次回にしまーす!
(大学編もあるんかいw)

次回コラム
「私の好きな高校野球用語」

編集長

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神戸を愛し神戸に愛され続けて38年😆👍(つまり38歳)人と喋ることと文章書くことが好き過ぎて、うっかり編集長になってしまったタイプです。神戸及び兵庫県の『人』をクローズアップしたインタビュー記事をメインに、神戸っ子たちのコラムも充実♫ 地元の人にも神戸以外の人にも、軽〜く友達感覚で読んでもらえたらうれしいです😊💓

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