今回は北野の教会編です。
宗派の異なる4ヶ所をご紹介します。
まずは神戸ハリストス正教会。
ハリストスとはキリストの別名で、大昔にローマ帝国の分裂と共に、キリスト教も西方教会と東方教会に分かれたそうだ。
正教会と名が付くのは東方教会に当たる。
ここがすごく良いなぁ〜と思ったのは、この建物のジブリっぽいかわいらしさもさることながら、お向かいに一宮神社があって、まさに和洋折衷の神戸という街を象徴しているところだ。
神戸はなぜか気取っているように見られがちだが、このように昔から世界各国の多様な文化を「かめへんかめへん!」の精神でごく自然に受け入れ共生している。
ちなみにこちらはHP上では現在拝観中止となっている。
お次は西方教会のカトリック神戸中央教会。
そしてプロテスタント派の神戸バプテスト教会。
舌を噛みそうな名前なのは困るけど、ここもものすごく外観がかわいい。
カトリックとプロテスタントはルターの宗教改革とやらで分裂したそうだ。
出た、ルターの宗教改革。
私は世界史が大の苦手で、学生時代は「もう頼むから誰も何もせんとじっとしといてくれ」と思っていた。
ルターの宗教改革もそうやけど、あと十字軍の遠征とかもいまだに結局なんなのかわからないし「そんな張り切って遠征とかせんと早よ帰って〜」としか思っていなかった。
日本史は大好きなので多分カタカナの羅列が苦手なんだろうなぁ、と無駄極まりない自己分析。
この2つは見学も比較的しやすいかと思われる。
ちなみにカトリックとプロテスタントの違いについては上馬キリスト教会というツイッターアカウントが面白くて分かりやすかった。
最後は、日本で東京と神戸にしかないユダヤ教の教会シナゴーグ。
北野にこんな所があるなんて全然知らなかった。
建築物としてもユニークな形で目を引く。
戦時中に人道的な行いをした立派な外交官として知られる杉原千畝の尽力により、多くのユダヤ人が迫害を逃れ日本に来る事ができた。
その中で神戸に来たユダヤの人々はこの地で疲れた体を癒し神に祈りを捧げたそうだ。内部にはユダヤ教徒しか入場できない。
今回こうして色々見て回るまで、ムスリムモスク以外にも神戸の北野にはこんなに多彩な世界の寺院や教会が集まっていることを全く知らなかった。
宗派も派閥もそんなの関係ねーって心意気が手前味噌ながら神戸の魅力だ。
いや別に私の手柄じゃないし手前味噌はおかしいか。ちょっと神戸と自分を同化させ過ぎたことを各方面に謝罪行脚せなあかんな。
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